すずこうだより2025 7月号 酒・米NO・283 令和7年

すずこうだより2025

月号 酒・米NO・283 令和7年

早いもので2025年も半分が過ぎてしまいました。後半戦

がスタートするとあっという間に1年が経ってしまいます。

プロ野球もオールスター戦が終わると後半戦に入って行き、

優勝争いの楽しさが出てきます。梅雨も今年は5月に雨が多

く降り、6月は空梅雨なのか、梅雨が明けてしまっているよ

うな現状です。昔は梅雨が明けるときは、かなりの勢いで雨

が降り、落雷なども鳴りそのあとに明ける感じでした。最近

はいつの間にか梅雨が明けていたなど、良くあるパターンで

す。今年は全国でこの時期になってもクマの出没が後を絶ち

ません。長野県ではタケノコを取っていた方がクマに襲われ

て命を落としてしまいました。地元の人でも命を落としてし

まうので、慣れない人はなおさらクマが出没する地域には足

を踏み入れない方が賢明です。インターハイ高校サッカーの

青森県決勝で青森山田高校が敗れ、24回の連続出場で止ま

りました。打倒青森山田でやってきた八戸学院野辺地西高校

は、万年準優勝から解放されてついに優勝を掴み取ったよう

で監督さんも嬉しかったようです。流れは少しずつですが変

わって行くようです。強豪校への打倒はどのスポーツでもあ

りうることで、長年に渡り歴史が繰り返されています。ここ

数年、少子化を背景に若手人材の捕獲競争が激しくなる中、

社員が学生時代に借りた奨学金の返済を肩代わりする企業が

増えているようです。代理返済制度は、導入から4年で利用

する企業や団体が全国で10倍、九州地区では16倍に拡大

しています。会社に入社して半年後からの会社が返済の肩代

わりをするようで企業にもよりますが、会社に在籍をしてい

れば、最終的には完済する仕組みになっているようです。奨

学金を借りている人からすれば、とてもありがたい話です。

酒屋の雑学137

明治時代の芋焼酎

明治時代の芋焼酎は、品質が悪く、直ぐに腐敗をして

しまうという粗悪なものだったそうです。その原因は

使用する麹菌を、寒冷地で使う清酒用の麹を使用して

いたのが原因と突き止め、南国沖縄の泡盛に使う黒麹

に着目したわけです。そして黒麴を使うことで品質の

いい芋焼酎が誕生します。その研究をしていた人物が

河内源一郎氏でもともと醤油屋の長男として生まれ、

大阪大学工学部醸造科に進み、卒牛後に税務調査官の

技官として鹿児島に赴任。そこで芋焼酎に出会います。

しかし、そこで飲んだ芋焼酎があまり美味しいもので

はなく、仕込み最中に直ぐに腐敗をしていました。

そこで3年以上の研究を続け大正13年に泡盛黒麹菌の

突然変異より生まれた河内白麹菌を発見。これにより

優れた酒質の芋焼酎、米、麦焼酎の開発に成功しました。

 

      ブルートレイン

かつては東京駅~西鹿児島を結ぶ寝台特急列車・富士が日本

最長距離として走っていました。運行距離は1574キロメ

ートル、所要時間は24時間以上とまる一日、以上をかけて

走行していました。飛行機でしたら24時間もあれば遠くの

国に行けます。昭和の時代はたくさんのブルートレインが全

国を走っていました。車両の色が青であったため通称でブル

ートレインと呼ばれ国鉄時代が全盛期でした。そのあとJRに

移り新幹線も路線が延長されて、惜しまれながらも姿を消し

ていきました。現在ではサンライズ出雲などの寝台特急は走

っていています。時間の余裕がある方は利用されると快適さ

が分かり、旅の疲れを癒してくれる満足感があり、リピータ

ーさんも多くいるようです。70年代には国鉄のキャンペー

ンなどをきっかけにブルートレインブームが巻き起こり、カ

メラをもったファンが駅などに詰めかけ写真を撮っていまし

た。いまでいう撮り鉄の走りのような方々です。当時は一緒

にスーパーカーブームも起こっていました。そして先日JR

東日本から発表があり、首都圏と東北エリアを結ぶ新たなる

夜行列車の運行を2027年の春ごろから導入すると発表が

ありました。車両全体を2つの青で塗装して、ブルートレイ

ンを復活させるようです。特急型車両10両1編成で全席グ

リーン車指定席で個室タイプに改造する計画です。個室は定

員1~4人のタイプがあり、その一部が「プレミアムグリー

ン個室」とする計画です。そしてラウンジや販売スペースも

設ける計画のようです。プレミアムグリーン個室には広々と

したL字型のソファーがあり、靴を脱いでゆっくりと過ごせ

る設計になっています。そしてソファーの座面を組み替える

ことにより、フラットのベッドに早変わりする仕組みです。

JR東日本では、車両デザインについて、「かつての夜行列

車の楽しさを受け継ぎながら、地域の方々とその地域の新

しい未来を切り開いていくという意思を込めた」と話して

います。運行エリアやダイヤ、運行料金などの詳しくは、

今後改めて発表をしていくとあります。さらに今回は6号

車に1人用および2人用の「車いす対応グリーン個室」を

2室設定する予定のことです。5号車がラウンジと販売の

スペースでとなり、ラウンジは車内唯一のオープンスペー

スで、乗客同士の交流の場でもあり、グループ旅行の語ら

いと場としての利用が想定されています。そして夕食は、

用意せずに各自で好きな物を持ち込んで食べてほしいとい

った感じのようです。気になる料金ですが、東京から青森

までグランクラスで行くと3万740円、グリーン車で行

くと2万3740円。これに若干プラスしたくらいの価格

設定にしたいと考えているようです。これから先、新たな

夜行特急列車でこれらの観光地を目指すツアーが用意され

ることになるのかもしれません。運行開始が楽しみです。

 

 

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